今日は、なぜ私が放送大学に入学することに決めたのか、そのきっかけのお話をしたいと思います。
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私は高校の時に中退し、しばらく最終学歴が中卒のまま働いていました。
機能不全家族という言葉はご存知でしょうか?
Wikipediaによると、『機能不全家族とは、家庭内に対立や不法行為、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト等が恒常的に存在する家族を指す。子育て・団欒・地域の関わりといった、一般的に家庭に存在すべきとされる機能が、健全に機能していない家庭の問題を指す。』とあります。
この機能不全家族で育ち、暴力が日常的に存在していたために、家庭の中に安らぎはありませんでした。
自分が選択を間違えれば死ぬかもしれないって何度も思っていたし、小中高は人生で一番しんどい時期で、しかも子供だから何もできずに、とにかく早く大人になりたいと思っていました。
誰にも頼らずに自分の力だけで生きていける、強い大人になりたいと。
高校中退後はすぐに働き出したのですが、その後実家を出た後に少し落ち着くと中卒なことが気になり始めます。
昔から勉強は嫌いじゃなかったので、大学に行けなかったのも心に残っていました。
知らないことを知るのは楽しいし、大学で体系的に勉強したかったなーってずっと思っていて、もう社会人として何年も働いていたけれど、2012年頃でしょうか、高卒認定試験についてや、通信制大学について、どうなんだろうって調べてみることにしたのです。
その時に、特修生制度のことを知ります。
特修生制度とは、大学の入学資格のない方が、選科履修生や科目履修生として在籍し、所定の科目から16単位以上修得すると大学卒業を目指せる全科履修生として入学ができます。
もちろん全科履修生として入学できるのは単位修得した大学のみです。
この制度は社会人としてすでに働いていた私にはとても魅力的に感じました。
当時は今より選択肢が少なかったのですが、資料をいろんな学校から取り寄せてみました。
すると、費用の安さ、各都道府県ごとに学習センターがあって通いやすいこと、また学期毎の科目履修を、科目数も教科も自分で選べたのでマイペースに続けられそうなこと、最長10年在籍できることなど、働きながらだったらここしか無理じゃないか?ってことで、放送大学に決めました。
やるからにはちゃんと卒業して大卒の学歴が欲しい!
ちゃんと卒業できましたので、放送大学にして良かったです。
そして、再入学までして今も社会人学生を続けています。